大好きなひとつのソシャゲがもうすぐ終わる
たいそう楽しく遊ばせて貰っている一つのゲームが更新終了を発表した。
バンドやろうぜ!である。
発表から一日と少し経ち富士急のジェットコースターもかくやという私の気分の落ち込みも少しは、そう、ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンぐらいには落ち着いた。
富士急行ったことないけど。スペースワールドのザターンの方が私にとっては馴染み深い。
はじめに断っておくがこの文章は最初から最後までただの一人の特に文章書きでもない女オタが自分の心を落ち着ける為だけに書いた駄文、ただの思い出語り、言うなれば「バンやろくんとわたし」だ。
かなり読みにくいこと間違いなし。いやな予感がした人は戻るボタンを押してください。
ともかく終了の告知は突然だった。ツイッターを開いて運営のツイートが目に入った瞬間手が震え足の先から血の気が引くのを感じた。あ、この感覚失恋した時、推しが死んだ時に似ている。
嘘だろう、先月リアバンのライブがあったばっかりじゃないか、プリカフェもあったし夏にはキャラポップアップストアが予定されてたじゃないか。
でも、なんとなくそんな気がちょっとしてたんだ。
最近新曲が出なかったしイベント報酬もカード無しだ、イベントランキングも動きが悪いからアクティブユーザーが少ないんじゃないか、大丈夫かな、と言ったのは私をバンやろの沼に引きずり込んでくれた友人である。
HOT LIMITを蒼井翔太くんがカバーしてるよ、別の声優がシドのモノクロのキスをカバーしたりもしている。
友人のその言葉にホイホイされバンやろを始めたのは夏、ダウンロード完了してログインした瞬間画面いっぱいに映し出されたのは天使の彫刻像かという金髪碧眼の美青年の裸体だった。
7/29、OSIRISのギタリスト、レイ・セファートの誕生日だった。正直目のやり場に困ったし自室で良かったと心から安堵した。
のちの推しのひとりである。
衝撃的なログイン画面からジャブをくらい、脳細胞が半分イカレてる状態でチュートリアル、顔と声でOSIRISを選択し自由プレイできる曲でブラマスを聴いた瞬間に完全に「あ、ヤバイな」と思った。
ヤバい。この声、この曲は多分好みドストライクパーフェクトだ。早速iTunesに配信されていたブラマス、ディザイア、ヘブンリー等々をダウンロードして聴いてみた。
音源が耳に入った瞬間イヤホンを耳から引っこ抜いた。危ない、命の危険を感じた。高良京、この歌声は耳に毒過ぎる。帰りに100均に寄ってイヤホンを買い2週間ほど音質の悪いイヤホンで耳を徐々に慣らしていった。
興味本位で沼に足先だけ付けるつもりが飛び込みダイブ潜水をキメていた。それくらい好きになるのに一瞬だった。
きっかけこそOSIRISだったがよくよく聞くと全バンドそれぞれ特徴が違って濃ゆい。
BLASTの真っ直ぐな、心のもどかしいところに突き刺さる歌詞と叩きつけるような熱いサウンドで通勤中の自分を鼓舞した。
Fairy Aprilの甘いボーカルとくすぐるようなベース音が心地良い。secret lovesickは甘酸っぱい最高の曲だ。
Cure²Tronは完全にギャップにやられた。カバー曲のワンナイトカーニバルなんてどれだけ愛らしいことか!!ちなみに初めて1週間のあいだガールズバンドだと勘違いしてた。
ライバルバンドも癖が強い。
freezing、Crystal Cross、四響のアダム、ラファエル、ダンテ。全部全部、熱くて激しくて心地良くて熱狂して涙した。ほとんどの曲をiPhoneに入れてこの10ヶ月、毎日通勤中聴いている。好きな曲は毎日聴くと肌の調子が良くなるんだ。
曲が良いことはもちろんのこと、音ゲーとしても面白いしシナリオもいちいち面白い。
ギリギリでフルコン出来ないエキスパート曲、妙に難易度の高いイベント曲。BLASTの絶妙にズレるノーツタイミングは何なのか。音ゲーマーが言っていた叩いていると脳汁が溢れる、という感覚がなんとなく分かった。
布教する際に「メインシナリオでバンドマンが蜂蜜レモンを顔に貼り付けて変装する」と言ったら皆大抵鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして一拍置いたのち食らいついてきた。よしよし、ファーストインパクトは上々だ。
ちなみに初めてちゃんと参加したイベントは水着奪取島だった。かっこいいサウンドを聴き顔の良い男たちを眺めてウハウハする予定で始めたゲームがまさか、バンドマンが全裸になり音楽の力で猿を倒すゲームだったなんてこの世の誰が予想できたか。
リアバンのライブに行けたのは本当に幸運としか言いようがない。ライブハウスなんて行ったこともないし、と迷ってるうちに申し込み期間を過ぎてしまったリアルバンドOSIRISの秋の全国ツアーの地元開催を縁に恵まれて行くことが出来た。
生歌は最高だ。初めてのライブがOSIRISで良かった。雷に撃たれたような衝撃とはあのことを言うんだろう。鳥肌、熱狂、血が沸騰する感覚。椎名林檎の本能は3日間は耳にこだまして離れなかった。
そしてこのおかげで友人が出来た。ライブの整理番号がたまたま近かった、同じく一人参戦、リアバン初経験の二人。この歳になると中々友達って出来にくいものだと思っていたけどそんなことはなかった。全て全て、好きなものが、バンやろが繋いでくれた縁だ。
先月には大阪ライブに遠征した際、遠くに住む友人と数年ぶりの再会を果たせた。バンやろの沼に引きずり込んでくれた当の本人だ。一緒にリアバンのライブに行き、互いの推しを語り合う。珠玉の時間だった。
まだだ、まだ語り足りない。終わってほしくない。
どんなものにだって、ゲームだろうが漫画だろうが長編シリーズの大作本だろうがいつか終わりが来ることは分かってる。でももっとこの熱に浮かれていたかった。
だってまだディズィの歌を聴けてない。アトモスサーカスのルーザーさんは間違いなく推しになる予感がするんだ。リアバンだってデュエルギグ形式のに行けなかったのでいつか参戦したかった。生のBLAST、生のフェアエプ、生のキュアトロ、freezing、クリクロもダンテさんもアダムもラファエルも。いつか、なんて言ってないでさっさと東京に飛べば良かった。
アプリの更新は終了するけどシナリオとリズムゲーム機能は残してくれる、らしい。期限は分からないけど。課金を無くしたゲームにそれを残すだけ、と口では簡単にいえどどれだけコストがかかるんだろう。まだしばらくの間あの世界に浸らせてくれるのは本当にありがたい、ありがとう運営の方々。
ディザイアのフルコンはまだだし、毎度大爆死していたEXR京くん、ブラマスSSR真琴、寿司ポリス、バレンタインレイ、イースター京くん、ダンテさんとシュウジくんに至っては推しなのに一枚も居ないんだ。ガチャ機能が残っていると良いのだけど。
8月のOSIRISリアルバンドライブの申し込みが当たりますように。これがきっと最後だろうから。この目と耳と肌と、持てる全ての感覚をフル稼働させてあのライブの熱気を、響きを、声を、全部まるごと脳と魂に刻みつけたい。
休みをもぎ取るのはちょっと、かなり難しいかもしれないけどなんとかするから。割と財布カツカツだけど大丈夫、しばらくの間もやし弁当にすれば良い。
ともあれ泣いても笑っても7/31を最後にアプリの更新は終了する。
ちょうど私がバンやろを始めて丸っと1年と2日、レイセファートの誕生日を過ぎた辺りだ。誕生日ガチャは引けるだろうか、私が始めたその日はメダルも何も溜まってなかったしああこういうキャラがいるんだな、としか認識してなかったもので。
更新が終了しても私の中では終わってないのでこれからも彼らの物語はどこかで続くと信じている。何かしら別の媒体で出てくるかもしれない、バンドの活動停止なんて世間一般的にはよくある事だ、停止から何十年か経ってからひょっこり再開する事だって。
なにより私の尊敬し敬愛する大好きな推しが言っていたんだ、
「絶望は歩みを止める理由にはならない」
と。
全くまとまらない長文章をここまで読んでくれた奇特な方、ありがとうございます。
こうして書いてる間にも涙が時折溢れるけど、やはり自分の内側をつらつらとでも書き連ねるのは精神安定になるのか、ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンは熱帯低気圧の日のスワンボートぐらいまでに落ち着いてきた。
終わる事で失われるものなんて一つもない、むしろずっと与えられて来た。それにどれだけの感謝を伝えれば足りるだろうか。
ありがとうバンやろ、この惚れ込んだ一つのコンテンツが私の心の支えで救いだ。